ピアソラは、人生の葛藤や愛を、深く、激しく
音楽に昇華させた作曲家。
この秋、私は人生で初めてのリサイタルを迎えます。
その舞台に選んだのは、アストル・ピアソラ。
彼の音楽には、情熱と哀愁が絶え間なく渦巻いています。
愛と孤独、葛藤と希望。
言葉では触れられない感情の深みに、音だけがたどり着ける場所があると、私は信じています。
伝統に根ざしながらも、境界を越え、ジャンルを超えて、自らの音楽を切り開いていった、彼の人生に共感しました。
このリサイタルは、ただ“音楽を聴く”時間ではなく、誰の中にも眠っている感情――
切なさや衝動、名づけようのない記憶たちが、ふと目を覚まし、音に重なって揺れ動く。
そんな、静かで力強い体験になることを願っています。
初めてだからこそ生まれる、一度きりの緊張と解放。
この特別な舞台が、あなたの心のどこかにそっと触れ、まだ見ぬ未来へと向かう静かな光となりますように。
プログラムより
今回のリサイタルでは、全編にわたってアストル・ピアソラの作品のみを演奏いたします。
ピアソラは、アルゼンチン・タンゴにクラシックやジャズの要素を融合し、
「ヌエボ・タンゴ(新しいタンゴ)」という独自の音楽世界を築いた革新者。
彼の音楽は、今なお世界中の聴衆を惹きつけてやみません。
ピアソラの音楽には、「型を破りながらも、伝統を深く尊ぶ精神」が息づいています。
それはまさに、私自身が音楽と向き合う姿勢そのものでもあります。
フルートとピアノという編成で、繊細さと力強さ、
すべての感情の濃度を最大限に引き出してお届けいたします。
オブリビオン
Oblivion
リベルタンゴ
Libertango
タンゴの歴史
History of the Tango
ル・グラン・タンゴ
Le Grand Tango
ヴィオレンタンゴ
Violentango
アディオス・ノニーノ
Adiós Nonino
他
etc...
Artist Profile
橋本 可愛
フルート

東京都出身。洗足学園音楽大学フルート専攻。
幼少期から演出家の父と歌手の母の影響を受け、音楽と舞台の世界に親しんできた。3歳でミュージカルの舞台に初出演し、その後も舞台での経験を重ねながら表現力を磨く。
感性を豊かにするために幼少期から中国やインド、イギリスを訪れ、ヨガ・瞑想・気功や體術など古来の叡智を学び、その文化や思想からインスピレーションを得ることで独自の奏法を編み出し、音楽の表現を磨き続けている。
2010年にはミュージカル『光からのメッセージ』でフルートの初舞台を飾る。同年、伊勢神宮にて奉納演奏を行う。2015年から2024年、のべ500人の「心音道女神舞」の主軸メンバーとして、全国の神社仏閣での奉納演奏に参加。
現在は自然豊かな兵庫県多可町に移住し、人と自然を優しく結び、音楽を通した調和と安らぎを大切にしている。また、総合心療師、サウンドセラピストとして癒しの時空間を創り出している。
津田 崇博
ピアノ

北九州市若松区出身。8歳よりピアノを始める。昭和音楽大学器楽学科ピアノ演奏家コース、同大学大学院修士課程修了。
第29回福岡県高等学校音楽コンクールピアノ部門金賞並びにグランプリ、第8回ヴェルデ音楽コンクールピアノ部門銀賞並びにヴェルデプレスティージュ(総合第2位)、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2018特別賞、他多数受賞。
これまでに5枚のアルバムをリリースし、3枚のアルバムにてピアノを担当。歌曲・オペラ伴奏や室内楽での活動も多い。
現在、若松区にて音楽教室を運営。一般社団法人アーツスプレッドアーティスト。九州共立大学非常勤講師。
過去公演のご感想
まるで音に触れられているような感覚でした。音が空気に溶けて、自分の中に優しく流れ込んでくるのを感じました。
心の奥でずっと眠っていた感情が、そっと目を覚ましたような気がしました。音楽って、こんなふうに心に寄り添ってくれるものなんですね。
彼女のフルートは、ただ聴くのではなく"感じる"音でした。言葉にならない思いが、涙となって自然にこぼれていました。
演奏が始まった瞬間、空間の温度が変わったように感じました。音が、景色や空気をやわらかく包み込んでくれるような時間でした。
チケットのご案内

日時
2025年10月19日(日)
開場 13:30/開演 14:00
会場
青山音楽記念館
バロックザール
〒615-8282
京都府京都市西京区松尾大利町9-1
料金
前売り 3,500円
当日 4,000円
(全席自由)

※未就学児の入場はご遠慮ください。
※やむを得ない事情により、曲目等が変更となる場合があります。
※お買い求めいただいたチケットのキャンセル、変更はいたしかねます。
※関係者以外の会場での録音、録画、写真撮影は固くお断りします。
※お客様用の駐車場はございません。ご来場の際は公共交通機関及び近隣の有料駐車場をご利用ください。
リサイタルを支えてくださる皆さまへ
《Kaai 初リサイタル》ご協賛のお願い
人生で一度きりの、"初めてのリサイタル"が始まります。
2025年10月、長年の憧れだった舞台「青山音楽記念館バロックザール」にて、
フルーティスト Kaai(橋本可愛)として初のリサイタルを開催させていただく運びとなりました。
今回のリサイタルは、これまで歩んできた音楽人生のひとつの集大成であると同時に、
これから未来へと続いていく、新たな出発点でもあります。
演奏するのは、すべてアストル・ピアソラの作品です。
伝統への敬意を大切にしながらも、常識や枠組みにとらわれず、
自らの音楽を切り拓いた作曲家。
困難な状況にあっても希望を失わず、
情熱と葛藤を音楽に昇華していった彼の姿勢に、
私は深く心を打たれました。
そんな大きな挑戦だからこそ、
あなたと一緒にこの特別な一日を迎えさせていただけたら、
これほど心強いことはございません。
支援金のお願い
(広告掲載なし)
1口 5,000円
※掲載はすべて白黒(モノクロ)になります
※データ形式:PDFまたはJPEG(300dpi推奨)
※簡単なレイアウト調整もご相談いただけます
OBLIVION
リサイタルで演奏する楽曲のひとつ「オブリビオン」は、
忘却のなかにある祈りや、再び歩き出す力をそっと思い出させてくれる、特別な作品です。
Music
ETERNO
最新アルバム「ETERNO」について
NEW ALBUM
永遠に輝くものへの憧憬——
最新アルバム「ETERNO」では、
クラシックからタンゴ、
オリジナルまで、
時を超えて愛される楽曲を収録。
橋本可愛の新たな音楽世界をお楽しみいただけます。
今回のリサイタルで演奏する
ピアソラ作品への深い愛と理解は、
このアルバム制作を通じて、
さらに深まりました。